日本の文化といえば…を21集めてみました

日本庭園

日本の文化といえば、何が思い浮かぶでしょうか。それらは人それぞれでしょうが、共通したものが多くなるはずです。そして、特別に意識したわけでもなく、生活してきた中で自然と身についたものばかりでしょう。

このページには、「日本の文化といえば?」といわれたときに出てくるであろうものを、失われつつあるものを意識して集めてみました。日本の良さを感じさせてくれるものばかりですので、是非チェックしてみて下さい。

懐かしい感じがする映像です。

 

日本の文化といえば -衣-

 

十二単(じゅうにひとえ)

十二単は平安時代の女性用の装束(しょうぞく)で、皇族や貴族の衣服です。その重さは 20kg程もあり、20枚以上を重ねて着たら歩けなくなったという記載がある文献も残されています。

重ねて着たときの色の組み合わせの種類の数はおびただしいもので、季節や行事によって厳密な決まりがありました。季節を無視した着用をすると「センスがない」とされるので、当時の女性は着こなしの工夫がかなり必要とされました。

 

 

着物・浴衣

現在では、日常生活で和服を着用することは少なくなりました。しかし、結婚式、成人式をはじめとした冠婚葬祭には着物がかかせません。

また、盆踊りや花火大会などのイベントでは浴衣(ゆかた)が広く着用されています。

海外でも和服は評価されていて、「kimono」という言葉で通用するまでになっていますね。

【関連ページ】

⇒ 着物と浴衣の違いは?

⇒ 浴衣の俳句

 浮世絵の女性

 

 

下駄(げた)

近年は、浴衣の流行とともに下駄の良さも見直されてきています。しかし、意識して履こうとしないと接する機会は少なくなってしまいました。

下駄に関する慣用句をいくつか挙げておきましょう。

  • 下駄を預ける=物事を全面的に相手に任せること
  • 下駄を履かせる=一定の数を足すこと
  • 下駄を履くまでわからない=勝負などの結果が、すべて終わるまではわからないという例え

 

 

扇子(せんす)

かつて扇子は、「あふぐ(扇ぐ)」という言葉から派生した「扇(あふぎ→おうぎ)」という名前で呼ばれていました。

平安時代には、単にあおいで風を起こす道具というだけでなく、和歌を書いて贈ったり、花を載せて贈り物とすることなどが行なわれていました。

 

 

風呂敷(ふろしき)

海外からカバン類が入ってきたことにより、明治時代以降の風呂敷の利用は減ってきました。しかし、包むものの形状に対して柔軟に対応することができ、使い終わってたたんでしまえば、ほとんどかさばらないというとても便利なものです。

近年では、風呂敷の自在性が環境問題にも貢献できるとして見直されてきています。

スポンサーリンク

 

 

日本の文化といえば -食-

 

お節料理(おせちりょうり)

現在では「お正月の料理」のことをいいますが、本来は節句(せっく)に作られる料理のことを指していました。

奈良時代のものは高く盛ったご飯などであり、現在の正月料理のような形になったのは江戸時代以降と考えられています。

 

 

刺身(さしみ)

現在では、海外でも「sashimi」で通じることが多くなってきています。周囲を海で囲まれている日本では、魚介類を生で食べる習慣は当然のものといえるでしょう。

お造り(おつくり)のような料理としての刺身は、江戸時代に江戸地方で急速に発達したものです。

 

 

寿司(すし)

寿司も、今や「sushi」で通じるような世界的な料理となりました。江戸時代の江戸前寿司(握り寿司)から全国的に広まったもので、江戸っ子好みの郷土料理といえるでしょう。

 

江戸前寿司

 

 

蕎麦(そば)

かつては、粥、蕎麦掻き(そばがき)、蕎麦焼きという形態で食べられていました。現在のような麺の形が生まれたのは16~17世紀のことといわれ、蕎麦掻きなどと区別をするために「蕎麦切り(そばきり)」と呼ばれていました。

 

 

天ぷら

天ぷらは、江戸時代には寿司、蕎麦などとともに屋台料理として人気がありました。屋台ではなく店舗を構えた「天ぷら店」が現れたのは幕末の頃でした。

徳川家康のが鯛の天ぷらを食べ、その後に体調を崩して亡くなったという話がありますが、現在では俗説であるとされています。

スポンサーリンク

 

 

日本の文化といえば -住-

 

縁側(えんがわ)

現在の住宅事情から、見かけることも少なくなってしまいました。

家の中から庭先へ直接下りる、あるいは逆に庭から屋内へ直接上がることができる造りは、日本ならではのものですね。

 

 

枯山水(かれさんすい)

枯山水とは、日本庭園の様式の一つで、水を使わないのが特徴です。外国人観光客の人気も高いですし、国産の「枯山水」というボードゲームもヒットしましたね。

【関連ページ】

⇒ 枯山水とは?

 枯山水

 

 

障子(しょうじ)

木枠に紙を張って明かりを通すようにしたものは「明障子(あかりしょうじ)」といい、平安時代から広く使われるようになったものです。

古くから、日本の家屋にとって欠かせない存在でした。

 

 

畳(たたみ)

は日本独自の文化であり、世界に類がないといわれています。古代でいう「畳」は、莚(むしろ)、茣蓙(ござ)などの薄い敷物を指す言葉でした。

現在の畳に近いものとなったのは、平安時代に入ってからのことです。

 

 

襖(ふすま)

は寝所の間仕切りとして考え出されたもので、かつては「障子(ふすましょうじ)」「唐紙障子(からかみしょうじ)」と呼ばれていました。

平安時代に、この襖から派生したものが、先に述べた明障子(あかりしょうじ)です。

 

 

床の間(とこのま)

床の間は、座敷(=畳の部屋)につくられた座敷飾りの一つです。正式名称は「床(とこ)」ですが、多くの場合「床の間」と呼ばれます。

また、座敷に床の間があることを「床の間付き」といいます。

【関連ページ】

⇒ 床の間とは?

 

 

 

日本の文化といえば -生活-

 

お地蔵さん

お地蔵さんとは、仏教世界の「地蔵菩薩(じぞうぼさつ)」のことです。この地蔵菩薩と民間の道祖神信仰(どうそしんしんこう)が結びついて、いたるところに安置されるようになったのです。

【関連ページ】

⇒ お地蔵さんの意味は?

 お地蔵さま

 

 

吉日(きちじつ)

吉日とは、「縁起のいい日、何かをするのに良いとされる日」のことをいいます。暦で見かけることも多く、一般に広く知られれているものに「大安」「一粒万倍日」「天赦日」があります。

【関連ページ】

⇒ 吉日とは?

 二つの扇

 

 

七福神(しちふくじん)

七福神とは一般的に、以下の七柱(はしら:神様の数え方の単位)をいいます。

  • 恵比寿(えびす)
  • 大黒天(だいこくてん)
  • 寿老人(じゅろうじん)
  • 毘沙門天(びしゃもんてん)
  • 福禄寿(ふくろくじゅ)
  • 弁財天(べんざいてん)
  • 布袋(ほてい)

このうち、日本古来の神様は恵比寿様だけです。

【関連ページ】

⇒ 七福神とは?

 宝船に乗った七福神

 

 

迷信(めいしん)

迷信とは、「合理的な根拠はないが、人々に信じられていること」といえますが、中には「まったく意味がないもの」とは言い切れないものもあります。

【関連ページ】

⇒ 日本の迷信 【一覧】

 光の道

 

 

わびさび

わび」と「さび」は、日本人がもつ美意識を表現した言葉です。現代では、「わび」と「さび」をひとまとめにした「わびさび」という言葉が使われるようになりました。

【関連ページ】

⇒ わびさびとは?

 わびさびを感じる風景

 

スポンサーリンク


サブコンテンツ

このページの先頭へ